まだ手に入れて間もない頃に撮影したと思われますが,正確な記憶がありません.この頃はこの33とプジョー106で交互に通勤してましたが,理由あって会社の近くに駐車場を借りていました.この写真はその駐車場で撮ったものです.
ボクが以前に所有していたAlfaRomeo 33 16V の写真です.
この33(伊語でトレンタトレ)は5ドア・ノッチ・ハッチ=ハッチバックだけどちょっとだけノッチが付いていて,クーペのようなハッチバックのような出来損ないのセダンのような微妙な形,が気に入って探して購入しました.
ただ,それだけではなく,アルファロメオという名前,大蛇に飲み込まれるエンブレムにミーハーに惹かれたと言うのも否定しません.また,スバルと同じ水平対向縦置きのFF(&4WD)というのも興味としてあったのも事実です.
2年くらいかけてカーセンサーで東京の某怪しい中古車屋にあるのを見つけて試乗して決めました.とにかく,ドライブ・フィールが独特で,運転するのが難しくて,でも無茶苦茶面白いってのが第一印象でした.ボディ色が黒というのも決め手になりました.今でもアルファロメオっていうと“赤”と決めつける人が多いですが,個人的にはアルファロメオ=レーシングカー→イタリアのナショナルカラーって発想じゃなくて,戦後のアルファロメオはむしろ過去のレーシング・スピリッツを持ちながらも逆にレースと市販車の分をわきまえているところが魅力だと解釈しているので,赤は買いたくなかったんです.
特にこの33はアルファスッドの後継であり,そしてそのスッド=イタリア語で“南”は文字通り当時国営企業となっていたアルファロメオが工業化の遅れていたイタリア南部の活性化のために興した工場で作られ,イタリア南部の庶民に向けた車だったわけです.だから,戦前のアルファ・ファンやレース好きのアルファ・フリークからは色々言われたようですが,ボクにはそんな身近な存在なアルファロメオに魅力を感じるんです.
実際にこの33と付き合ってみると,ドライブフィールはクニュクニュとした緩さ・鈍らさがあり,レースマシンのような鋭い切れ味・シビアさはありません.ギンギンに追い込んで速く走ろうとするより,7~8割りぐらいでクルマと波長を合わせて走ると至福の快感をもたらせてくれます.こんなところがロメオのロメオたるゆえんではないでしょうか.うまく表現できないですけど...
ちなみに,乗っていた5年半の間にはいろいろとトラブッてくれました.主なものを書いておきましょう.でも,けっして故障自慢じゃないですよ.
・タイミングベルト切れ→バルブクラッシュ
・燃料ホース破損→ガソリンぶちまけ
※エキパイのすぐ脇に小便小僧のように噴射してました
・ウォーターポンプ昇天
・ラジエータホース炸裂
・電動ファンのモーター焼き付き
・ロードセンシングバルブ固着によるリヤブレーキ非作動(購入時から)
・ブレーキランプSW接点不良
・クラッチ・レリーズ・レバー折損
・雨漏りはお約束かな?
まだ手に入れて間もない頃に撮影したと思われますが,正確な記憶がありません.この頃はこの33とプジョー106で交互に通勤してましたが,理由あって会社の近くに駐車場を借りていました.この写真はその駐車場で撮ったものです.